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活字中毒です。実生活にまったく活かせてないですが。

「連戦連敗」安藤忠雄

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  1970年代の初め、私達の世代が建築家として出発したときも状況は似ていました。いわゆるオイルショックに端を発した不況で、小規模の設計事務所には小さな住宅の仕事が時折入るのみ。建築ばかりでなくほかの分野においても、若くして独立を目指した人は、多かれ少なかれこのような苦しい時期を過ごしていたと思います。しかし皆、自ら選択した道に希望を忘れなかった。私もまた、自閉的に閉じこもるものではなく、厳しくとも社会の中でゲリラ的に生き抜く道を選びました。ギリギリの状況に追い込まれれば、人間は考えざるを得ない。何をしたいのか、そのためには何をするべきか。

 建築は闘いです。そこでは緊張感が持続できるか否かに全てがかかっている。緊張感の持続と物事を突き詰めてその原理にまで立ち返って組み立てなおす構想力こそが、問題を明らかにし、既成の枠組みを突き破る強さをもった建築を生みだすのです。

 自分を鼓舞しようと引っ張り出して読み返してを繰り返し、結局変わらない自分を見出す。