本を読むことだけが好きだった。

活字中毒です。実生活にまったく活かせてないですが。

「連戦連敗」安藤忠雄

1970年代の初め、私達の世代が建築家として出発したときも状況は似ていました。いわゆるオイルショックに端を発した不況で、小規模の設計事務所には小さな住宅の仕事が時折入るのみ。建築ばかりでなくほかの分野においても、若くして独立を目指した人は…

「こんな日もあるさ」上原隆

「ねえ」私はノートを返しながらいう。「江藤さんは高校生のとき、自分の将来をどう思い描いてましたか」 「高校生のときですか」江藤が目を細める。「進学校に行ってたし、勉強も嫌いじゃなかったから、漠然とですが、将来は中の上くらいの暮らしをしてるか…

「奇蹟の画家」後藤正治

自身も絵も、このまま誰にも知られず観られることもなく朽ち果てて土に還ればそれでよい 。 そう言い聞かせてはいたが、空漠たる思いにとらわれることもいかんともしがたい。 ここまでほとんどなすすべもなく歳月が流れていった。ふと自身の人生はなんであっ…